主力商品 2010 7 31

 企業が、主力商品の価値を高めようとする行動は、
ごく自然な行動で、特に意識しなくても、そう行動するでしょう。
 ところで、日本銀行(日銀)の主力商品は、何か。
それは、1万円札です。
この1万円札の価値を高めるには、どうするか。
やはり、デフレが一番いいのです。
(デフレの時代に、現金は王様となります)
次は円高でしょうか。
 このように、主力商品の価値を高めたいという気持ちは、
人間として、ごく自然な感情であり、誰も止められないかもしれません。
しかし、「日銀栄えて、日本傾く」では困ります。
 さて、日銀にも言い分があると思います。
「小泉政権時代、
我々は金融緩和でがんばってきたのに、
政府は緊縮財政だった。
 これじゃ、我々がアクセルを踏んでいるのに、
一方でブレーキをかけているようなものだった。
非常に徒労感があった」

書名 平成経済20年史
著者 紺谷 典子  幻冬舎新書
 この本は、平成の20年間を歴史として振り返っています。
著者は、平成という時代は、「改革」に明け暮れた時代だった。
そして、改革するたびに、「生活は悪化した」と指摘しています。
 なぜか。
確かに、改革は必要だった。
しかし、改革という美名がついているものの、
中身は、単なる歳出削減だった。
だから、改革をするたびに、生活は悪化した。
 著者は、この本の中で財務省を批判していますが、
これは、間違いだと思います。
 そもそも、財務省というものは、
どのような経済情勢においても、
歳出削減を叫ばなければならない宿命があります。
そんな財務省に政策を丸投げした政治家に責任があります。
 夕方、国会が終わったら、料亭や高級レストランへ直行する。
これは、夕方、学校が終わったら、ゲームセンターへ直行する子供と同じです。
 政策はわからないが、政局は得意だ。
そんな政治家が山ほどいたのです。
「政策」の部分は、財務省に丸投げだったのです。
 しかし、財務省は、省の宿命として、
どのような経済情勢においても、
歳出削減に取り組まなければならないのです。
その結果、改革をするたびに、国民生活は悪化したのです。
 ここで、財務省を批判するのは、間違いです。
何のために、政治家は存在するのか、それを考えるべきです。























































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